沖縄出身の管理栄養士がお届けします。
こんにちは。管理栄養士歴14年のまま栄養士です。
早速ですが、ラフテーと豚の角煮の違いはご存じでしょうか?
ラフテーと豚の角煮の違いは?
「豚の角煮」とは、
豚ばらのブロック肉(塊肉)を下ゆでし、角切りにした後、酒、醤油、
砂糖、みりんなどの調味料で柔らかく煮込んだ料理です。
「ラフテー」とは、
「豚の角煮」に似た沖縄県の郷土料理です。
皮付きの豚ばら肉を用い、泡盛、黒砂糖、鰹だし、醤油などを加えて煮込んだ料理です。
皮付きの肉の特徴は?
皮の部分の弾力が強いのが特徴です。
例えるなら、グミのような食感に近い!
赤身・脂・皮と3つ異なる食感が口の中で踊り、個人的には皮付きが好きです。
今回は、時間がかかるといわれるラフテーを炊飯器で作ります。
じっくり煮込み料理のハードルが下がれば嬉しいです。
沖縄県外では皮付き肉を購入しにくい為、ネットで注文するか最寄りのお肉屋さんに問い合わせてね。
今回は、皮なし肉で作る方法を教えるよ。
【沖縄料理】皮なし豚バラ肉でラフテー(豚の角煮)の作り方
材料はたったの5つ!こちらをご覧下さい。
※炊飯後、4時間以上保温し鍋に移して煮詰めたものです。
<材料・2人前>
・ゆでた豚ばら肉 300g~400g
・水 400ml
・黒砂糖(三温糖) 15g
・しょうゆ 30g
・泡盛(なければ料理酒) 30g
※泡盛や黒砂糖がポイントとなります。
料理酒や普通の砂糖でも美味しいのですが、
炊き上がり時に泡盛に香りと、黒砂糖の独特の甘みがワンランク上の本場の味に近づきます。
<作り方>
作業時間:10分程度
※炊飯時間は含みません。
※炊飯時間は各ご家庭により異なりますが、目安は60分程度です。
➀下ゆでをした豚ばら肉を水で洗います。アクや不要な脂肪などを洗い流します。
②1.5㎝から2㎝幅に切ります。
お好みの大きさに切って構いませんが、この大きさが食べやすく味も染みこみやすく、沖縄そばにのせる最適なサイズだと思います。
③炊飯器に豚ばら肉と調味料を加えて、普通モードで炊飯します。
炊き上がりの直後は味が中まで染みこんでいませんが、箸でつかむと肉がほぐれる状態の軟らかさです。
中までしっかり味をしみ込ませたい方は↓↓
●2~4時間ほど保温する
●炊飯した後に、鍋で強火5分で煮詰める
お出かけ前に炊飯モードをON!
すると・・・!帰宅後にすぐ召し上がれます!
トロッと味がしみ込んだ仕上がりになります。
【画像付きで解説】沖縄ラフテーの作り方
↑材料はこちらの5つです。豚ばら肉、泡盛、黒砂糖、しょうゆ、水を使用します。
今回は、すでに下ゆでした豚ばら肉を使用します。
豚ばら肉のゆで方を詳しく知りたい方はこちら:【沖縄料理】しっとり軟らかい三枚肉(豚ばら肉)のゆで方とは?たった2つのポイント!
↑下ゆでした豚ばら肉を1.5㎝~3㎝幅に切ります。
■1.5㎝幅の場合
味がしみ込みやすく、沖縄そばにのせるならこのサイズが最適。
■3㎝幅の場合
小鉢として一品料理として召し上がるならこのサイズが最適。
↑炊飯器の中に豚ばら肉と調味料を加えて、炊飯器の普通モードで炊飯します。
↑炊き上がった状態です。
このままでも軟らかく、美味しく頂けます。
中までじっくり味を染みこませたい方は、お肉を裏返してから保温します。
2時間~4時間ほど保温するとトロットロ&味がしみこむ!
お出かけ前に炊飯モードをONすると、帰宅後にすぐ召し上がれます!
トロッと味がしみ込んだ仕上がりになりますよ。
↑完成 (肉の厚さが3㎝前後)
↑完成 (肉の厚さが1㎝前後)
ラフテーの大きさはどのくらい?重さは?
下ゆでした豚ばら肉は煮込んでも、ほぼ大きさは変わりません。
切り方別で厚さ1㎝と3㎝に切った場合の肉の量で比較しました。ご覧下さい。
↑厚さ1㎝、横幅3~4㎝の場合・・・30g前後
↑厚さ3㎝、横幅3~4㎝の場合・・・60g前後
泡盛・黒砂糖がない場合:代替え品をご紹介します
泡盛がない場合 → 一般的なの料理酒で構いません。
黒砂糖がない場合 → 一般的な上白糖やご家庭にある砂糖類で構いません。
料理酒や普通の砂糖でも美味しく作れます。
本格的なラフテーを作りたい場合は用意したい材料です。
炊き上がり時に泡盛に香りと、黒砂糖の独特の甘みがワンンク上の本場の味に近づきますよ。
沖縄県外でもスーパーで泡盛や黒砂糖は購入できます。
もし、ない場合はネットでも購入可能です。
※泡盛の紹介は次に書いてます。
泡盛の選び方
ラフテーを作るさいに使う泡盛は、
アルコール度数の高いほうが早く煮えて味が浸透しやすい。
アルコール度数が30度以上のものがオススメ!
価格:1,410円 |
価格:1,383円 |
炊飯器の作るデメリットは?
炊飯器で作ると、火を使わずほったらかしで料理が完成するのでラクですが、
一方でデメリットもあります。
それは、テリがでないこと!
鍋で煮詰めた方がテリがでてツヤッツヤの仕上がりになります。
テリを出したい方にはオススメしません。
デメリット克服!テリをつける方法はコレ!
テリを漬けたい場合は
炊飯した後2時間ほど保温してから、鍋に移し替えて煮詰めます。
肉にテリがつき加熱することで煮詰まるので、肉のまわりに濃厚なタレがからみつきます。
よって、見た目がよく食欲をそそる美味しいラフテーに仕上がります。
炊飯後すぐに鍋に移して煮詰めた場合、まだしっかりと中まで味が染み込んでいません。2時間ほど保温してから鍋に移す方法をおすすめします。
3ステップ
1炊飯したあと 2時間保温する
2鍋に汁ごと入れる
3強火で3~5分ほど煮詰める
まとめ
いかがでしたか?
今回は沖縄料理の中でも人気のラフテーの作り方をご紹介いたしました。
ポイントは炊飯器を使うこと。
ラクして美味しいラフテーが食べたい方に必見の作り方です。
ただ、炊飯器だけでは鍋で作るようなテリがつきません。
時間がある方は、炊飯後のラフテーを鍋に移し替えて強火で5分ほど煮詰めるとテリがつき見た目から食欲をそそる仕上がりになります。
最後のひと手間で、より本格的な味に近づきますよ。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
鍋で作る方法が知りたい方はこちらをご覧下さい↓↓
【沖縄料理】簡単なラフテー(豚の角煮)の作り方|箸でつかめない柔らかさ!